05/20の日記

15:32
パパママわたし、コータロー(特殊パロ)
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未来パラレルです。特殊パロです。タイトルは勘です。

ヒル魔オジサンシリーズうっかりスピンオフですプロトタイプ赤羽ちゃんでーす。


・赤羽っちとジュリちゃんが結婚、ふたりの娘さんが主人公。

・ミラクルジャンプの村田センセー作画「弾丸天使ファンクラブ」を読んだ後にオラオラ書いたのでオレ様ツンデレ系美少女赤羽ちゃんとなっております影響受けすぎだろJK

・赤羽ちゃん(暫定あだ名)は息子(石丸さんと姉崎さん夫婦の一人息子)より6歳年上です。

・佐々木さんチのコータローくんは住所不定の世界弾丸ドラベラーです。


ざっくり「赤羽とジュリちゃんがケッコンしたら佐々木が日本を出たっていう話」を書いてみたかったんです…

ざっくりしすぎたのでネタ帳での公開。
二週間近く唸ってもテコ入れできなかったので多分これで完成なんですたい。


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わたしのパパはキレイな人よ。

ママも美人だけど、なんだかんだね、パパのほうがキレイなの。
三人でおでかけするのは大好き。だって、みんなわたしたちを見てくれる。
わたしのじまんのパパとママにため息をついて、わたしのこともすごくカワイイねってほめてくれるの。

わたしのさらさらのかみの毛とか、すらっとした手足はママの子どものころににていて、背はハタチまで伸びるって言われてる。それはきっと正しいわ。

だからね、わたし、大きくなったらモデルさんになりたいの。さいのうのゆうこうかつようってやつよ。

パパもチビじゃないけど、男の人としてはふつうだから、モデルになりたいならママににてよかったんだって、パパ、ちょっぴりざんねんそうに言うの。
これが世に言う、シットってやつなのね。
パパはあんまり大きな声とか、おおげさなことってしないから、そういうちょっぴりなことでもわたしはうれしいし、そういうときのパパったら大人なのにとってもかわいいのよ。
落ちこまなくたって、わたし、目もとなんてパパそっくりよ。スタイルだけじゃないわ。

この顔だから、わたし、トップモデルにだってなれるのよ。

でもね。わたし、大きくなったらモデルさんにもなりたいけど、パパをおよめさんにもしたいのよ。ママはわらうけど、これは本気よ。
本気だけど、パパとママにはずーっとずっとなかよしでいてほしいわ。パパはずっとママのおむこさんなの。

さいしょに、パパのほうがキレイだって言ったけど、ママだって美人だし、とってもやさしくてカッコよくって、わたしはふたりのことがほんとうに大好きなの。

だからアイツのことがキライ。

パパとママが若いころに、おしゃれでかみの毛を赤と水色にそめてたころから写真にうつってる、パパとママにひっついてるアイツのこと、わたし大キライだわ。

パパがいくらアイツのこと信用してたって、ママがいくらアイツのこと心配しようったって、わたしはアイツのことなんか信じてないんだから。

ママはパパのおよめさんで、パパはママのおむこさんで、パパはわたしのおよめさんになるんだから。
……あっ、ママのおよめさんもダメよ、ママもわたしとケッコンするの。

だからね、アンタがパパとママのあいだに入りこむスキなんていまも未来もないのよ。

でも。

でもよ。

アンタのほうからどうしてもっていうなら、わたしは心がひろい女なんだから、アンタひとりのメンドウくらいわたしひとりでみてあげてもいいのよ。
いい大人になっても外国でフラフラしてるアンタのこと、ママよりもキツくしかってあげる。パパよりもアンタらしいってキレイにわらってあげるわ。

わたし、すごくいい女になるんだから。
すごいお金もちになって、パパとママにもうひとつおうちをかってあげるんだから。

そしたら、アンタ、ここに住めばいいのよ。

いつでも会えるキョリにいればいいのよ。そしたらわたし、アンタのこと好きになってあげてもいいんだから。

ねぇ。アンタ、次はいつ帰ってくるのよ。ほんとつまんない男ねコータロー。わたしにたいくつさせるなんてバカな男よね。ぜんぜんスマートじゃないんだから。

わたしがさらさらのかみの毛を伸ばさないのはアンタのせいなんだからね。すごくもったいないことなのよ。やになるわ。
わたしが赤い目になりたいのも、アンタがパパのことこっそりほめるからなんだから。カラコンほしがってまだ早いっておこられたのも、アンタがいけないんだから。

アンタはわたしの自由をなんだとおもってるのよ。かってなことばっかりして、わたしに不自由させるのもいいかげんにしてよね。

まったく、わたしの足もとをいつまであけておくつもりなのよ。

かくごしなさい。アンタをつかまえるのに十年なんて長すぎるってもんよ!




「赤羽っちー、赤くなったり青くなったりしてるけど大丈夫?」

「ほんとだ、赤羽さん、具合悪いなら保健室あけてもらう? やっぱりこの炎天下でタイムカプセル掘りなんて無茶だったのよ」

「なになにどーしたの? ……赤羽ちゃん、手紙くしゃくしゃ。握り締めすぎ。指が白くなってる」

「赤羽の『未来の自分へ』レターも衝撃的だったか! ……アタシもヤバいわー、この『じゅうねんごのオレよ、風のこえはまだきえていないか?』っていう書き出しがもう、サイコーにイっててヤバいわ……ヤバいわ…」

「…………赤羽っち、そんな過去からは目を逸らしてもいいのよ?」

「……わ、私は十年前の自意識過剰な赤羽さんも好きよ?」

「え、赤羽ちゃんって今でもソートー自意識過剰…の塊だよね?」

「赤羽は昔っからさー、外見が凄まじいからセーフなだけで、性格は十分アウト……って痛い! 人の二の腕おもいっきしつねんな赤羽ぁ!」


「うるさいうるさいうるっさーい! ほっといてよ! どうせ! わたしは! 自意識過剰で! 諦めの悪い! そのへんに転がってないすごくいい女でしかないのよぉ!」




拝啓、十年前のわたし。

さて。モデルのわたしに(手袋越しとはいえ)炎天下でスコップを握らせたアンタはほんと誰かさんに似てやなヤツだったわ。
おかげでわたしは大勢の前で恥をかいたあげく、ラオウよろしく拳を天に振り上げる姿をSNSで拡散されたのよ。
社長に笑われながら怒られたわよ。ブログ炎上よ。どうしてくれるのよ。

責任とってがんばりなさいよね。
この、このわたしがどんなにがんばったって、まだ手に入らないものがあるんだから、わたしと違って時間のありあまりまくってるアンタは、ほんと、もっとがんばってがんばって、わたしに楽させなさいよ。

あと二年で豪邸が建つわ。土地はもう買ってあるの。喜びなさい、アンタの夢はわたしのおかげで必ず、ふたつは叶うのよ。

わたしの髪の毛は、アンタと違って背中の真ん中まであるわ。さらさらのまま、黒い髪のままよ。赤にも水色にも染めなかったわ。
理由は、いずれわかる時ってもんがアンタにもくるでしょうよ。

カラーコンタクトは好きにしなさい。あれは何の理由にもならないわ。ただ、取り扱いには十分に気をつけるのよ。間違ってもつけたまま寝たりしないでちょうだいね。

そうそう、アンタがキライなアイツはもう五年も顔を見せにきていないの。信じられないでしょ。
四ヶ月前にギリシャから絵葉書がきたけれど、汚い字で五体満足にスマートだって書きなぐってあるだけだった。信じられないバカでしょ。

パパもママもしょうがないって言うけれど、絶対しょうがなくなんかはないわよ。マヒって恐ろしいわ。

こんな風で、わたしはやっぱりアイツを信じられない。
わたしも十年じゃ全然変わってないわ。ほんと誰に似たのかしらね。

そういうわけなのよ。アンタもほんとにがんばりなさいよ。

敬具。敬具ね。どうでもいいことだけど、わたし、これのこと最近まで高級つくだ煮だって勘違いしてたわ。
だってそんな感じするじゃない。否定はさせないわよ、アンタも絶対自分じゃ気づけないんだから。


(おわり)

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十年前の赤羽ちゃんと十年後の赤羽ちゃんの話。
ちょうどハタチで、僕のジューモンジくんと同じ年の話になるという裏設定。

モブ4人もいて、交互にしゃべってるんだけどこういうのチューボー話でみたこあるわー…絶対こういう4人になる必殺一芸。

大人になった佐々木が大人げなく失踪するっていう設定を使いたかったので満足はしてるんだけど、いまいち赤羽ちゃんから佐々木への矢印が説明できなかった…

赤羽ちゃんはただ佐々木にかまってもらいたいだけなのに、初恋諦めてませんから感が消えなかったような気がワーワーワーもう説明しちゃ駄目だ!(笑)

パロはほどほどにしとかないと絶対もどってこれない自信があるので高校生のタイムラインに戻ります。

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