10/31の日記

21:35
セナクリ前提セナ鈴未満な暫定ハロウィン
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地雷タイトルからの注意書きですオッスオス!

去年の10月から書きはじめて、今年やーっと完成するかなー…っと思っていたら全然完成しなかった炎馬ハロウィンの冒頭1200字弱。

タイトルの通り、セナ×クリフォードを前提としております。
セナと鈴音、二人と炎馬の皆さん(+α)の話になる予定なのでセナ鈴とも表記していますが、カップリングというよりはペアリングです。

セナクリの馴れ初めはサイトに上げている2作品からどうぞー、という投げっぱなしです。

もう何でもいい、という方向けです!

というわけでもうなんでもいいっていう方はどうぞ!

来年完成するといいなって思います! 思うのはただです!!


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【Fire works】


十月三十一日、午後三時、炎馬大キャンパス。

「やー! セナ! Trick or Treat!」

人通りの多い場所を避けてアメフト部へと向かっていた小早川セナの前に立ちはだかったのは、真っ赤な蝙蝠の羽を背負ったチアガール、健康的な素足が眩しいインラインスケート・マスターだった。

「鈴音……まさか、朝からその格好で…?」

朝の講義からちらほらと見かけた仮装集団よりはオーソドックスな、小柄で活発な瀧鈴音にはとても似合いの……というか馴染みの衣装だったが、彼女の持つプラスチックの籠から溢れんばかりの、色とりどりの菓子が放つ社交的なオーラに中てられて、セナの第一声は褒め言葉とならなかった。
セナはいまだに祭りだ祭りのテンションが苦手というか、人が楽しそうにしているのは好きでも自分が直接関わるとなるとつい及び腰になってしまうのだ。

「うっわテンション低い! ほらほら、出すもの出さないとイタズラしちゃうわよー?」

デビルバッツ時代にはヒル魔妖一に次ぐお祭り人間だった鈴音の方も、セナがハロウィンを満喫できない人間であることくらいはわかっていたが、際を見極め、相手も楽しめるように巻き込むのが盛り上げ隊長の役割というもので。なんといっても銃口を向けて仮装を強要しない時点で、鈴音は悪魔とは違いずいぶんと良心的な小悪魔だった。

「はいはい、これっぽっちで申し訳ないけどお納めください鈴音様。……そのカッコね、中学生みたいで可愛いよ」
「あらら、イタズラしたくなっちゃった? セナってばいつから年下好みに鞍替えしたの?」
「まさかぁ」

鈴音の可愛い意趣返しに、最京大で繰り広げられているであろうヒル魔の脅迫手帳拡張大作戦(最早アトラクション)やアメリカ留学中の恐怖体験(チェーンソーで武装した二メートル十センチを想像していただきたい)に比べれば今年のハロウィンは恵まれているなぁ、とセナは板に付いた苦笑いで肩にかけていた鞄の中から昨日のうちに買っておいたレモンタブレットを取り出した。

鈴音の築いた『お菓子の山』のてっぺんをレモンイエローのパッケージが征服する。自分の好物の登場に、鈴音はインラインスケートで器用に飛び跳ねた。

「なーんだ。やっぱり用意してるんじゃない。ありがと! あとねー、セナだって大学生には見えないわよ?」
「周りから見たらめでたい中高生カップルだろうね」
「周りから見たら、ね。こんなベビーフェイスにアメリカ人のゴージャスなカレ…っと、彼女、がいて、私に素敵な彼氏がいないなんて……世の中恐ろしいっ!」
「ははは……おそろしいほんとにおそろしい…」

彼氏、と言いかけて慌てて彼女と言い直した鈴音に、セナも乾いた笑い声で誤魔化しながら辺りに人がいないかを再確認した。


(来年に続く(予定)…)

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いま全体3500字で、モン太・水町・陸・雲水まで登場…
5000字くらいで終わるといいですね…
これ花梨ちゃんと同じコースですね再来年ですか…ね…

無謀。ギャグとシリアス混ぜるとかマジ無謀。

【Fire works】というタイトルは、もうどなたかが炎馬で書いているような気がします。すごくいい言葉。

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