05/14の日記

19:26
Indirect
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「じゃあ、レディ。いってきます」
「・・・・・・・・・いってらっしゃい・・・」

オレは今日もデッキを抜け出して、マスターのお友達のマジシャンデッキに足を向けた。



「こんにちは。カオスさん」
「あぁ、ロード。また来たのかー」
「えへへ」

ここに来る理由はカオスさん達に会うって言う理由もある。
でも一番の理由は気に食わないけど・・・アイツに、イービルに会うため。
ホントの事なんか言ったら恥ずかしいし調子乗ってくっついて来そうだし・・・。

絶対、一生言ってなんかやるもんか。

「ほら、俺んとこのマスターがプリン買ってきてくれたぞ」
「ホントですか!?ありがとうございます!」

カオスさんやマハードさん達は優しい。
いつもぷりんとかくれるし。
・・・たまにおかしな事を言ったりするけど。

「そういや、イービルがもうすぐ来るな」
「へっ!?」

なんでいきなりイービル!?
オレ、会いたいって顔に出てた・・・!?

「な、なっ、なんで、イービル、なんです、か・・・!?」
「え?うんまぁ・・・良いから良いから」

・・・・・バレて、ない・・・?
・・・・・良かった・・・・。かな。うん。


「ろーーーどーーぉ!!!!」
「うぇ?あっ、いっ、イービル!!」

あぁ、もうなんで、抱きつくかな。
心臓に悪いんだよ。
無意味に心拍数が上がってしまうなんて、忌々しい。

「や、離せよ!!」
「嫌だ」
「なんで!オレはぷりんが食べたいの!!」
「あ、プリン貰ったのか」
「なんだよ、悪いの?」
「ソレ、俺が頼んでマスターに買ってきて貰ったんだよ」
「え・・・。嘘!」
「嘘じゃねぇよ。今、マハードがファラオとどっか行ったきり帰ってこねーからな。プリン無いとお前が悲しむかなってな」
「むぅ、・・・ぷりんが無かったくらいで悲しまない」
「・・・・じゃあ、このプリンいらねぇな?」
「そ、それとこれとは話が違う!!返せ!!」
「素直になれよーw」
「うるさいっ!」

素直に。
簡単になれたら苦労しない。
オレだって、素直になりたいよ。
会いに来たって言ってみたい。

なんだか、気持ちや心が塩辛い気分になってくる。
そんな気持ちを振り払おうとぷりんに口を付けた。

・・・・なんだろう。
・・・なんだか、凄く・・・視線を感じます。マスター。

見れば、やっぱりイービルだった。

「・・・なに?」
「あ、いや。良いなーと思って」
「何が?」
「プリンが(色々な意味を込めて)」
「・・・・・・・そんなに欲しいの?」
「・・・・そう、だな(色々な意味を込めて)」
「じゃあ、少しならやるよ」
「え!(お前を俺n(ry」
「そんなに欲しいなら2つ買ってもらえば良かったのに」
「え?(嫌な予感が・・・)」
「欲しいんだろ?ぷりん」
「(やっぱりなー!!!)」

さっきから、イービルが百面相をしているけど、この際気にしない。
今、オレはどうやってイービルとぷりんを分けるか。ソレだけ考えなきゃ。
だって、スプーンが一つしかない。

「イービル、スプーンが一つしかないからカオスさん辺りに貰ってくるな?」
「え」
「だって、お前も食べたいんだろ?」
「・・・・・・・、あっ!あぁ!食べたい!!」
「だから、スプーン貰っ、て・・・・?」

あれぇ?
なんでイービルの手にスプーンが?
オレがさっき持ってたスプーンは何処に?

「なに、して・・・・?」
「スプーンが足りないんだろ?じゃあ、このスプーンで良いじゃねぇか☆」
「な、なにっ、ばか!」
「いっただきまー」
「あーっ!!!」

食べやがった。
結構な量を。

オレが使ってたスプーンでっ!!!!

「ばっ、ばか!返せよ!!」
「んー?良いぜー?」
「うぇ?あ、あれ?」

意外にあっさりだ・・・。

「ほらよ!」
「んむ!?」

食わされた。
あれ?
これ、って・・・・?・・・・っ!!

「んー!!」
「うへへ。顔真っ赤だぜ?」
「う゛ー!!」

どうしよう。
どうしよう!
助けてマスター!!!(>_<)


ごくん。


「あ、飲んだ」
「う、う、」
「う?」
「うわぁああぁぁあぁ!!!!」
「ろ、ロード!!?」
「あぁぁあぁあ」



「・・・・可愛いなぁ・・・」








「・・・・・だだいま。レディ」
「・・・・・・・・・・」
「・・・・レディ?」
「なにがあったの?」
「・・・っ、へっ?」
「向こうで、何が、あったの?ロード?」
「な、なにもなぃょ・・・」
「語尾が小さくなってるわよ?」
「なんにもないもん・・・」
「顔が真っ赤よ」
「うぅ・・・っ」


「「ねぇさん!原因はイービル兄さんだよ!!」」
「ちょ、ゾンビマスター!?」
「「間接キスー!!」」
「イヤァアァ!!!」
「それは本当なの?ロード?」
「うぅ・・・っ」

「・・・あんのコーヒー野郎・・・っ!!」
「れ、レディ!?」

「ちょっと、コーヒーを殺してくるわ」
「えっ、だ、ダメ!イービル殺したらレディ嫌いになるから!!」
「・・・・・・・・・・・」
「絶対、ダメ!!」

「うあ゛あぁぁああぁ!!!」

「れ、レディ!?」







「イービル、お前そのスプーンどうしたんだ?」
「・・・・・あは☆」









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途中カオスはどこにいたんでしょう。

Indirect・・・間接的

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