06/12の日記
14:45
眠り姫は眠れない
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エル剣хマハード
ある日、マハードが魔術に失敗したと、知らせが届いた。
最初はなんの冗談だろうと知らせに来たガールに「人をからかおうとするのはやめろ」と言うつもりだった。
だけど、ガールの本当に心配した、若干青ざめた顔が目に入った瞬間、本当だと理解してからはいてもたってもいられなくなった。
「マハードは失敗した魔法が自分に降りかかったらしい。・・・今は昏睡状態だ」
マハードの所に駆けつけた時には死んだように眠っているマハード本人がいた。
イービルは、苦虫を噛んだかの様な顔をしてマハードの状態について教えてくれた。
イービルの回りには、魔術書や魔法に関する本で溢れている。
多分、なんの魔術に失敗したのかを調べていたのだろう。
疲労が顔に表れていた。
「・・・、目を、覚ます方法は・・・?」
「・・・・・、あるには、ある」
イービルは一冊の本を手にとった。
「マハードは恐らく、封印の類いの魔術を使ったんだと思う」
「封印・・・?」
随分前に、傷付けずに倒せたならと言っていた気がする。
慣れない魔法を使って失敗したという事なのだろうか。
「簡単に今のマハードの状態を説明するなら、いわば眠り姫」
「ね、むり・・・姫・・・?」
眠り姫といえば、たしか、呪われて眠って王子のくちずけで目覚める・・・あれのことか。
「・・・くちずけ・・・?」
あの姫は、好きな相手とくちずけしたから目覚めた筈だ。
そうだとしたら、マハードの好きな奴って誰なのだろうか。
・・・そこで自分をあげないのは無理だと分かっているからだ。
なんてヘタレだろう。
「・・・・、分かって、るさ・・・」
俺は、マハードが幸せならそれで、なんて潔い人間じゃない。
自分がアイツを幸せにしたいけれど、権利がない。
だから、幸せにできる奴に頼むしかない。
「マハードの好きな奴・・・」
そういえば、アイツとそう言った類いの話をしたことが殆んど無い。
アイツの、マハードの好きな相手がいなきゃ、マハードは二度と目が覚めない・・・?
「イービル・・・」
「あ?なんだ?」
「マハードの好きな奴って誰だ!?俺が説得して・・・っ」
「・・・お前、本気か・・・?」
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力尽きた。
なんていうかあやふやぐだぐだ設定てきと。
結果的には両思いのハッピーエンドなはずでした。
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