12/05の日記
23:00
この空は繋がっていると誰かが言った
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拝啓 イービルへ
もう冬も本番となり寒さが身に染みてきました。
今年ももうすぐ終わりです。
またオレは一つ歳をとりました、がもういくつなのかわからないです。
また、あえたら――・・・
そこでペンを止めてその場に置く。
そして堅苦しく書かれた文章を丸めて投げ捨てた。
その場には先ほどのように丸められた紙が沢山転がっている。
イービルはオレの目の前から消えた。
゙死゙というかたちで・・・
「また、あえたら・・・、・・・はは・・・っ、・・・っあえたら、会いたいよ・・・!」
まだオレはイービルの死をどこかで否定している。
もしかしたら、生きているかもなんて馬鹿な期待で満たされ、ペンを取り文字を綴る。
それの繰り返しだ。
会いたいよ。
声、聞きたいよ。
抱き締めてほしい。
温もりを味わいたい。
愛で、満たされたい。
「イービル・・・愛してるから」
オレを一人にしないで
この空は繋がっているからまた会える。と、誰かが語った。
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それは、一部限定の叶わぬ逢引き
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イービルはどこか遠い所で病にかかったという設定上の話です。
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