レッスルエンジェルス創作書庫

□学園レッスル有照那学園
1ページ/2ページ

2月 有照那駅東口
 冬の寒さが厳しく春の暖かさが待ち遠しくなるそんな頃。この辺りの中学生ではない制服を着たショートカットの少女が途方にくれていた。
「えっと、ここはどこなんだろう?早くしないと有照那学園の試験始まっちゃう!せっかく女子野球部に入部するためにここまできたのに……」

 有照那駅西口
 ここにもこの辺りではあまり見かけない制服を着た少女がいた。その出で立ちは誰がどう見ても、普通の女子中学生であった。
「人人人……ううっ緊張するなぁ、でも今まで努力してきたから大丈夫だよね」
「ととにかくなんとかしないと。あっ、あの人に聞いてみよう。あのう、すみません〜」
ショートカットの少女は自分と同級生のような感じのセミショートの少女に聞いてみることにした。
「ええっ、ボクですか?」
「は、はい、そうです。この近くに有照那学園があるはずなんですけど、わかりませんか?」
「えっと、もしかして有照那学園の受験生なんですか?」
「え、えっと、あたしまだ有照那学園の生徒じゃ……その、だから、受験生だから合格したらそうなるんだけど……」
そういいながら、助けてください!と顔に出ている少女にもう1人の少女は
「お、落ち着こうよ。確か交番がこの先にあったから、そこで聞いてみよう。あっ、そういえば自己紹介がまだだったね」
セミショートの少女は交番に向かいながら
「ボクの名前は相羽和希。和希って呼んでいいよ。えっと君の名前は」
「あ、あたしの名前は結城千種っていいます」

この二人が出会ったのは偶然か、はたまた運命なのか?
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ