descendants2

□招かれざる客
1ページ/8ページ

「ふぁ〜、美味しかったですぅ〜。」


ロイは紅茶のカップをテーブルに置く。


フォンとリザの案内により、例の屋敷にやって来たロイと愛果。
確かに屋敷は外見のわりに、中は整頓されている。


本当に、誰かが住んでいるかのように。


けれどやはり、覗いて見た、その全ての部屋のどこにも、人がいる気配は無い。


不思議に思いながら、まるで迷路のように広い屋敷の2階で、本来の目的である『お茶会』をしていたのだ。


「結局砂邏達来ませんでしたね。
どうしたのかな・・・。
やっぱり忙しかったのかな・・・?」


不思議そうに首を傾げる二人に、フォンとリザは互いに頷き合う。


そして・・・フォンが口を開いた。


「ところで・・・。
シェル君、闇部の部長とかロゼさんって・・・。
何者?」


その言葉に。
ロイと愛果の動きが一瞬止まる。


「言ってる意味が・・・よく分からないんですけど・・・。」


答えたロイに、今度はリザが言い募ろうと口を開いた。




その時。




ガチャ


玄関の扉が開いた音がした・・・。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ