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□招かれざる客
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「ふぁ〜、美味しかったですぅ〜。」
ロイは紅茶のカップをテーブルに置く。
フォンとリザの案内により、例の屋敷にやって来たロイと愛果。
確かに屋敷は外見のわりに、中は整頓されている。
本当に、誰かが住んでいるかのように。
けれどやはり、覗いて見た、その全ての部屋のどこにも、人がいる気配は無い。
不思議に思いながら、まるで迷路のように広い屋敷の2階で、本来の目的である『お茶会』をしていたのだ。
「結局砂邏達来ませんでしたね。
どうしたのかな・・・。
やっぱり忙しかったのかな・・・?」
不思議そうに首を傾げる二人に、フォンとリザは互いに頷き合う。
そして・・・フォンが口を開いた。
「ところで・・・。
シェル君、闇部の部長とかロゼさんって・・・。
何者?」
その言葉に。
ロイと愛果の動きが一瞬止まる。
「言ってる意味が・・・よく分からないんですけど・・・。」
答えたロイに、今度はリザが言い募ろうと口を開いた。
その時。
ガチャ
玄関の扉が開いた音がした・・・。