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□猫と犬
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一方。

その人物が飛ばされた方向には、今まさに紅茶を口に運ぼうとしていたロイがいるわけだが、こちらでも何かにぶつかるように、軌道が変わる。


ロイの周りにはいつの間にか結界が張られていたのだ。


「あ〜、危なかった。
僕の紅茶、危うくこぼれちゃうところでしたよ〜!」


ロイの結界の存在により、再びはね返されたその人物は、ティアンに避けられ、ようやくその足を地面に着けることに成功した。


「で?
今日は何の用だ?」


平然と聞く流星に、その人物はへらへら笑いながら、立ち上がる。


その体には、あれだけ物にぶつかったり、はね返されたりしたにも関わらず、傷一つ無い。


「ヤだなあ、義兄さん、オレが来る理由なんて決まってるじゃないっスか!」

「俺がいつ、お前の義兄になったんだ・・・。」


その言葉に、へらへらと笑いながら、その人物は続ける。


「まあまあ・・・。
オレがここに来る理由は只一つっス!!
義兄さん、オレを闇部もとい、郷土研究部に入れてください!!」






――――――話は、一週間前へと遡る。
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