descendants2

□疑う者と疑われる者2
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突然かけられた声に、戌は驚いて振り返る。


「!
あ、シェルさんじゃないスか。
これから部活っスか?」


良音達が部室に訪れてから、一週間。


あれから良音達には会っていない。


代わりに戌が部室に良く出入りし、いつの間にか、彼も部活の仲間として認められようとしていた。


―――時の流れ、というやつだ。



ロイは戌に頷きながら、笑いかける。


「はい、丁度美味しい紅茶も煎れたので、皆で飲もうと思いましてっ。
あ、わんちゃん、これ持ってください。」


戌は砂糖の入った陶器製の器を受けとる。



廊下の角を曲がり、前方に闇部の部室が見えた・・・ところで、突然戌が足を止めた。



「シェルさん・・・。
あれ・・・。
なんスかね・・・?」


突然止まった戌を不審そうに見つめたロイは、その声に前を見る。


「さ、さあ・・・。
なんなんですかねぇ・・・あれは・・・。」
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