descendants2
□疑う者と疑われる者2
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「いえ、別に部長も眼鏡かけるなりなんなりすれば問題ないのでは・・・?」
「それはシェルと被るから断る。」
しゃがんだティアンの上から覗きこむかたちで、ティアンと同じ方向を見つめていた流星が、静かに答えた。
と、その時。
「流、どうしたんですか?
一体・・・。」
背後から、突然声がかかった。
その声に反射的に流星は振り返る。
「うわっ・・・と、なんだシェルか。」
「?
僕ですよぉ?
さっきから向こう見て・・・何かあるんですか?」
「オレもいるっスよ〜義兄さん!」
ロイと戌の登場に、流星とティアンは何かの様子を窺うのをやめたらしい。
立ち上がって、服に付いた埃を払う。
「いや、実はな・・・。」
流星はチラ、と廊下を振り返ると、そのまま部室の中に入り、口を開いた。
「お前等、アレがわかるか?」