descendants2

□疑う者と疑われる者2
5ページ/8ページ

ドアを後ろ手に閉め、カーテンの端をほんの少し持ち上げると、今しがたいた場所の向こうを指し示す。




そこから僅かに見える二人の人物に。


ロイは目を丸くした。


「あ、あれ?
あれって、流星のとこのルームメイトさんじゃないですか?
もう一人は・・・。
ティアンちゃんの・・・?」

「ええ。
なんだかこの間からずっと見られているようでしたので・・・。
今朝部長と図ったの。
そしたら・・・。
案の定・・・。」


答えるティアンに、ロイは思わず叫ぶ。


「ええ〜、それはマズイじゃないですかぁ!
どど、どうするんですか?」


両手を合わせ、オロオロするロイに答えた声は、意外にも部室の奥から聞こえてきた。


「まあ、まだそこまでバレてはいないようだし・・・。
今は放っておいた方がいいかもしれないわね。
・・・向こうもまだ確信が持ててないみたいだから。」
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ