descendants2
□疑う者と疑われる者2
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ドアを後ろ手に閉め、カーテンの端をほんの少し持ち上げると、今しがたいた場所の向こうを指し示す。
そこから僅かに見える二人の人物に。
ロイは目を丸くした。
「あ、あれ?
あれって、流星のとこのルームメイトさんじゃないですか?
もう一人は・・・。
ティアンちゃんの・・・?」
「ええ。
なんだかこの間からずっと見られているようでしたので・・・。
今朝部長と図ったの。
そしたら・・・。
案の定・・・。」
答えるティアンに、ロイは思わず叫ぶ。
「ええ〜、それはマズイじゃないですかぁ!
どど、どうするんですか?」
両手を合わせ、オロオロするロイに答えた声は、意外にも部室の奥から聞こえてきた。
「まあ、まだそこまでバレてはいないようだし・・・。
今は放っておいた方がいいかもしれないわね。
・・・向こうもまだ確信が持ててないみたいだから。」