descendants2
□疑う者と疑われる者2
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「星邏、いたのか。」
星邏の登場に、流星は呟く。
今まで話に夢中で存在に気が付かなかったのだ。
「気付かなかったとか、もう歳なんじゃないですか?」
「・・・オイ。」
星邏は冷たく言い放ち、そのままつい、と踵を返す。
と、その様子を見ていた戌がふと呟いた。
「義兄さ〜ん、もしかして義兄さんって、星邏ちゃんにいじられるの好きなんっスか?」
ガンッ!!
戌の言葉と同時に、何かと何かが思いきりぶつかる音が響く。
・・・流星が柱にぶつかったのだ。
痛む頭を摩りながら、彼は勢い良く喋りだした。
「そんなわけがないだろうっ!!
突然何を言い出すんだ、お前はっ!?」
「え〜、だって・・・。
じゃあ義兄さん、どうして星邏ちゃんのこと本気で怒らないんスか?」
「それは・・・。」
口ごもる流星に、戌は続ける。