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□波乱の幕開け
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「どうやらオレ達は勘違いをしていたみたいだなぁ・・・。」
ようやくリチヤ学園に帰り着き、教師に説教をたんまり食らった後、フォンが呟いた。
それに対し、リザが答える。
「そうですわね・・・。
魔術師ではないだなんて少々驚きましたけど。」
「まあ、魔術師でないなら魔術師でないで構わないよな。
どのみちオレ達は・・・。」
呟くフォンの言葉を、リザが受け継ぐ。
「もし・・・。
闇部の方々が魔術師だとしたら、秘密を共有しようと思っていただけですもの。
何も、悪びれることはないですわ・・・。」
その言葉に、フォンは少し遠くを見ながら付け加えた。
「・・・でも手紙のことは謝った方が良いかも・・・。
星妹が怖いし・・・。
いや、星兄もだけど。」
「そう・・・ですわね・・・。」
窓の外には、月が見えている。
あの大雨で、と二人は思ったが、今はどうでも良かった。