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□波乱の幕開け
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「本当に助かりましたっっ!」
リチヤ学園、愛果と戌を先に部屋に帰し、良音達を迎えた闇部部室で、ロイが声をあげた。
それに応えたのは、しあ。
「ホントに、しあとアリスとベル君とちびっ子達に感謝してよねぇ?
ちびっ子達がタイミング測って、ベル君が大雨降らせて、アリスが雷鳴らして、しあが停電・・・じゃなくて、闇魔法!
ナチュラルに仕上げたのよっ!」
「でも、本当に間に合って良かったよ。
ティアンが突然現れた時には何事かと思っちゃったわ!」
良音が、隣で喋っているしあの頭を撫でながら答えた。
「本当に助かりました。
ありがとうございます・・・。」
ティアンが礼を述べ、少し悩んでから、『ところで・・・。』と切り出す。
「この間・・・聞きそびれてしまったことって・・・。」
その言葉に。
良音達六人に、緊張が走る。
その様子を不思議そうに見つめる、ティアン、ロイ、星邏の三人に、良音は重い口を開いた。