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□波乱の幕開け
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それから30分後。
一人廊下を歩く流星の後ろから、呼び止める者がいた。


「流、流、ちょっと良いですか?」


その声に、流星は振り返る。


リチヤ学園に戻り、ティアン達は部室に良音達を呼び、話をしていたのだが、流星はフォン達と共に『部長』として職員室に行って来たのである。



「シェルか。
・・・良音が何か言っていたのか・・・?
例のことで?」


例のこと、とは、前回良音達が来た時に、流星達が聞きそびれたことだ。

あの時、良音は何度も何かを伝えようとしていたが、結局、何も聞けずじまいだった。


流星の問いに、ロイはいつになく落ち着かない様子で、何度も何度も首を縦に振る。


「それが・・・っ」

「・・・なんだ?」


なかなか次の言葉を言おうとしないロイに、流星は再び尋ねた。


すると・・・。
ロイはようやく答えた。



「それが、良音君の話だと・・・。
悪魔が・・・動き出したそうです・・・!」

「何・・・?」
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