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□波乱の幕開け
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流星は動きを止める。
「どうやら、王と契約を結ぶような動きがあったと・・・。」
流星は黙って聞いている。
そして、少し考えた後、こう続けた。
「・・・そうか。
ついに・・・動き出しか。」
「はい。
何れぶつかるとは思っていましたが・・・。」
「『悪魔』と『魔術師』・・・か。
・・・『魔術師』の終わりだな・・・。」
流星の言葉に、ロイはうつ向く。
うつ向いたまま、彼は呟くように言った。
「悪魔の魔力は、魔術師達のそれとは比べ物にならないですからねぇ・・・。
でもせめて・・・魔術師以外の人達は・・・守りたいです。」
「ああ。
・・・とりあえず、そのことに関しては俺も調べてみよう。
・・・良音達にも、続けて警戒するように言っておくとするか・・・。」
流星は小さく呟くと、再び歩き出した。
ロイがその後を慌てて追い掛ける。
リチヤ学園の男子寮に、二つの足音が響いて、消えた・・・。
fin.
最終部に続く