2SEASON

□「R×E」プロット
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REプロット。最終話まで。


『エンゼルクラック・トレランス』続きから〜



 一度拒否されたものの、連日馨の見舞いに来る蒐(二度目からは単独行動)だったが五日目でとうとう馨に怒鳴られる!

 馨の髪が短い事と、怪我の状態に蒐呆然。

「お前には他に成すべき事があるだろう、いつまで無駄に時間を費やしているつもりだ」
「無駄って!斬られたって聞いたから心配して…」
「あと三週間も経てば塞がる。お前がこうしている間にも!」



そこで、はたと気がつく。
相手も同じ深手を閂から受けていた筈だったと。

「…そうか、ってことは向こうも同じ。むしろ軽傷。
刀の傷なんてそうある物じゃないし、完治日数と換算して特定出来るかも」


「やっぱり馨さんは俺の、最高の教官だ」
 呟き、何かを思いついて立ち上がる。抱き付こうとするが睨まれしぶしぶ思いとどまる蒐。
本部で棄てられそうになってた馨のライターと煙草がテーブルにこっそり置かれていた。

「―…ふん、此処は禁煙だ。馬鹿者」


 蒐の思惑。
―完治までの猶予は与えない。万全の状態に成る前に捕まえてやるー。

 そんな自分の考えにも凹みながら篁が馨と閂を救出したホテルとアトラクションに再び足を運ぶ。

「善いね。その発想、嫌いじゃない」

 命達、4大天使も便乗捜査。
けれど本来エンゼルメーカーに捜査特権は無くて、現場検証も警察の令状なしでは逆に捕まる。

―ので素性を隠してうろうろ。

 途中、ホテル敷地内の高級レストランで独り夕食を取る簓の姿を見つける。
(鼎の怪我が深かった事と、ショーに途中邪魔が入って顧客を満足させられなかった事で
しばらく滞在する羽目になっている)


店に入って正面に座る蒐。
 本来なら蒐の服装は見咎められるものだが簓の知り合いだと判断し、店員は誰も蒐を止めない。
それだけで簓が特別待遇だと判るが、知らないふり。

「こんな処で寄寓だね?元気だった?ってか独りでご飯?こんな時間に?」
 
 時計を見ると10時を過ぎている。

「え、何?図々しいな!(このフレンドリーさが白々しくてむかつく)」

 ご飯は大勢で食べた方が美味しい。
怪我の事や円の事には触れない蒐。今度自分の家で一緒に食事しようと持ち掛ける。

「お前が作るの?食中毒とか恥ずかしい理由で病院行きとか嫌だからね」
「独り暮らし長いから、それなりに上手いと思うよ?あ、言っとくけど昼ね?こんな時間じゃないからね??」
「うざ、別にどっちでも良いよ。夜だからってお前に何かされる様な俺じゃないし」

 簓は蒐殺害のチャンスだと思い承諾。
独り暮らしの言葉に意が同居してるとは思っていない。
 蒐の家に招待されて食事をしたりする中で簓は人の温かさに初めて触れる。
殺すつもりで来たのだったが二人で対戦するボードゲームに夢中になりそのまま眠りこんでしまう。
 熟睡して起きる様子の無い簓を見て、蒐は勝手に簓の携帯を使用。保護者である鼎に外泊の連絡を取る。


 鼎に気付かれる前に蒐を殺そうとする簓だったが中々実行出来ずにいた。
翌朝、簓は意が生きていて、蒐の相棒だという事を知る。


 何者かと尋ねる鼎に円は自分の知り合いだと言ってその場を誤魔化す。
 アトラクションクリア後の写真をオーナーが持ってきたせいで蒐があのホラーハウスの内装を知っていた事とエンゼルメーカーだったという事がバレてしまう。





===
後日。
いつかはまだ秘密の数日後。
蒐の動向をうかがっていた四大天使が一足先に接触。

ホテルの駐車場で似合わない花束とケーキの箱を持って車から降りてくる円さん。
(鼎さまの快気祝い??)

前方から四大天使の一人とすれ違う。
「おたく、硝煙臭いね」

「…。」


―円と四大天使戦闘開始?を匂わせてこの章は終わり。


続く。
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