2SEASON

□「R×E」プロット
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『タイトル未定』


●簓、蒐宅にお泊まり

簓が朝起きると蒐の家で、外泊してしまった事に激しく動揺。

「どうして起こしてくれなかったんだよ!!大変だ…帰らなくちゃ…」

何処か怯えも見える簓に蒐も意も宥めるが、蒐が「家に連絡したから大丈夫」の言葉に余計悪化。

「簓の携帯借りて、お父さん良いっていってたよ?」

「馬鹿!あの人の「良い」って言葉は本当の良いって意味じゃ…」
「お父さんなのに「あの人」?」


朝食の準備をしている蒐と直ぐにでも帰ろうとする簓と引き留める意。

そんな中、チャイムの音がー。

通話中GPSで居場所を特定されていた為、円がお迎え。
今直ぐに連れ戻せという鼎の命令で怯える簓を無理やり連れて帰る。

「円もご飯食べていけば?」
「それから。鼎が礼をしたいそうだ、お前も一緒に来て貰う」
「え、今?」

意だけぽつんと残される。


「ご飯…三人分あるけどどうしよう??」


●蒐と鼎の重苦しい朝食会。

ホテルの一室、広い食卓で三人(鼎と簓と蒐)きりの豪華な食事。円は鼎の背後、壁際に立っている。

「此方から出向く処だが、身体がこんな状態で」
病気じゃなくて怪我である処に、目を留める蒐。しかも背中?
それでも初めて見る鼎さま(しかも部屋着)に蒐ドキドキ。

「円はいつも一緒に食事しないの?」
「ああ、こういった場では特に食べないんだが。気になる?」

言いながら鼎だ目の前の皿から一口フォークで差し出すと少し屈んでもぐもぐする円。
いつもの事の様な事の様な、会話の無い二人の行動に蒐、険しくなる。

「…。(そういう意味じゃないんだけどな〜)」

簓「昨日は帰らなくてごめんなさい。あの…泊まるつもりはなくて」
「君は円の友人で?簓とはこれほど仲が良くて?(写真を見せる)
私だけ除者だったなんて知らなかったよ、今後は私とも仲良くして欲しいな」

「こちらこそ、勿論。あ、これ、写真残ってたんだー。簓可愛く撮れてるね?」
簓「…。(黙れよ、馬鹿)」


 蒐、アトラクションの写真を手に取る。

「ところで、円に聞いたよ。君はある試験で彼に勝ったとか。このゲームも、簓と一緒とはいえ
素晴らしい成績で脱出しているね。

例えば、一度抜けた迷路を第三者に指示出来たりするのかな?」
テーブルに赤と白のワインが置かれているのに気が付き手を伸ばす。

 図々しく振舞うのも作戦か?

「「鼎」はどっちが好き?」
「赤を貰おうか」
「―だと思った」
「…。」

 意味ありげに微笑む鼎。蒐も笑いながら食事する。
円と簓だけが蒼白。

「ところで霧とか、亡霊の様だと言われた事ある?」
(第3話で馨が表現した「白い、赤い目の男」だという言葉を思い出す)

 「いいや?そんな失礼な言われ方をしたのは初めてだ」


腹の探り合いする朝食。
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