2SEASON

□RE最終話
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『ネガティブトリガー・ハッピーシューティングスター』

RE最終話。



 鼎救出後、三人(簓含め)は住居のホテルに戻って来る。
 泊まっていた方は部下の韻(ヒビキ)が後始末。
殺戮仮面舞踏会?が不完全燃焼だった為開催ホテル側からのクレーム対応に不穏な反応。

「近いうち、きっとご満足して頂ける物を披露出来ると思います」
 事務的に話して通話を切る。そして舌打ち。
 唐突ですが韻(ヒビキ)と炬(カガリ)正式に登場。

 前の章、オフィスで意&蒐と戦闘した二人で韻は主任。炬は受付嬢(男)。どっちも人殺し経験済み。
 師(だったもの)の飼育も任されて「うぇーっ」とする二人。

 鼎の体力は未だ戻らないので殆ど寝室で一日を過ごす。
 閂戦、蒐と対面、師の件と立て続けに問題が起きたのでかなり体調が悪い。
そのくせ外に出たがるのを無理やり閉じ込めている状態なのだ。

 午後、円がいつも通り鼎用のグラスと、簓用のマグカップを用意して気が付く。

「…。」
(…ああ、もう居ないんだっけ)
 簓は出て行ってしまった。

 鼎が無事に戻って、生きていた事を見届けるのと同時。煽と師、鼎と円(鼎は円が自分を犠牲にして救おうとしたがその事には一切触れない)の関係、閂と馨の関係。
 これまで様々な結末を目の当たりにして出した結論。
 どれほど自分が鼎を好きになっても愛される事は一生無い、と。

愛されなくても、それでも良いと思っていたがそれでは「幸せ」になれないと気が付く。
 ここに居ては「幸せ」にはなれない。

僅かな服と、私物だけ鞄につめて部屋から出て行く。

「簓…?」

「…。」

 家出する様な支度の簓に鼎が少し驚いた表情を見せて名を呼び、円も同様に呼び止めた。

簓は鼎を救い出す代わり「幸せになる」と、蒐と約束したのだと告げる。

「それは蒐を利用する為の嘘だったんじゃ!?」

 円の問いに首を振る。
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