2SEASON
□RE最終話
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蒐と簓のシーン。
始めは簓が敵意に晒されるのを案じて職務室で逢っていたが二人っきりになる方が何かと周囲が怒るので本部の食堂内でカフェ。
といっても時刻は深夜。
閂だけでなく、命も居なくなった本部を沈めるのに蒐も他の教官、上官も徹夜続き。
意は実戦の手ほどきしてたり、人気者なのでなかなか蒐と二人で過ごす機会が無い。
気晴らしに簓から誘ったものの、話題は命の事。
遠巻きに盗み見る隊員達。
「生きてると思う?」
「多分。エンゼルメーカーは人気のある「ブランド」だし、ルックスも良いから馨の時より高額商品に成る。
韻ならきっと次の見世物に使う、あいつが金になる事逃す筈が無い」
「…人を殺す「ショ−」か」
「見たがる人が多いんだよね。
皆、他人が死ぬのは楽しくて、でも自分は悪くないって言い訳が欲しいんだ。それを鼎さまが請け負ってる」
あの人も被害者。庇う簓に蒐がため息。
「それも何とかしないとな」
二人でカップをぐるぐるスプーンで掻き混ぜていると、杳が蒐宛ての封筒を持って駆けてくる。
「蒐さん、怪文書です!!」
「俺に?」
はっきり「怪文書」と言い切る杳にきょとんと瞬く。
振るとサラサラ物音がする差し出し人不明の白い封筒を開けると真っ赤な粒子が血の様に零れ落ちる。
中にカードが一枚。カードキーが一つ。
命らしき人物が目隠しと猿轡されてる姿が印刷された招待状だった。
「これ、誰が?」
「す、すみません!そんな大事な物だとは知らず、顔も名前も良く見てなくて…」
どこで開催されるかは招待客しか判らない。
日時は明日、早朝。でも場所が記されていない。
「でも、まぁ探す手間が省けて良かったね?」
挑戦状?奪い返せという事か。
「どれほど丈夫か試してみたい」と鼎の言葉を思い出す。
「簡単に行かない気がする」
とたん、どこからか悲鳴が。
まだ実戦を済ませていない若い隊員が何者かに惨殺されている。
それを合図に殺し屋、鼎信者の殺人鬼、金欲しさの犯罪者がエンゼルメーカー本部に雪崩れ込む。
炬と韻が指揮。
誰も逃がさない様、出入り口から攻め込む。
隊員一丸となって
意が心配して蒐に処に来る。
血だらけな姿にぎょっとするも、死んだ隊員と敵のものだと云う。
「まさか、此処が「会場」?」
「いや、それなら鼎さまと円が居ないのがおかしい」
足止めか。
簓が考え込んで、蒐と意を外に逃がすと提案。
「招待状は蒐宛てだ。蒐が行かなきゃ終わらないー」
「蒐は俺が守るから」
一方的な殺し合いが展開する中、「皆を置いていけない」と言う蒐を説得し、意は本部から脱出。
命救出の為、円と鼎の待つホテルに。
簓「二人は最上階に居る筈だから」
エンゼルメーカー隊員VS殺し屋集団。
韻VS簓&砦。炬VS杳戦、勃発。