2SEASON

□RE最終話
5ページ/9ページ

 記憶も戻り、怪我の治った二人はいよいよ鼎と最終対決。

 再び殺人パーティーに潜入。

 仮面の紳士淑女の間を潜ってステージに乗り込む。
相変わらず他人が死ぬ光景を見ながら、グラスを傾ける人々。
 意と蒐が入って来た事にも動じる気配が無い。むしろ盛り上がる、と拍手さえ起こる。


「何とも思わないのか、目の前で人が死んでも」
「思う連中なら、大金を払ってまで此処に居ない」

 メインイベントは「命」

 パーティ会場のステージに巨大スクリーンがあって、ボロボロの命が殺されそうになっている。
 ホテルの一室らしい、と手の中の鍵を見る蒐。

会場を抜けて客室側に移る、簡単に開く訳がないと思いながらも鍵を刺すと簡単に扉が開く。が。


 部屋から監禁されていた血まみれの、錯乱した男がナイフを手に襲いかかってくる。
刺されそうになる蒐を庇い間一髪の処で、気絶させる意。

 鍵は「マスターキー」だった!!

 つまり全ての部屋が開くから何処に命が捕えられているのか判らない、という事。

「うぁ〜!ホンットに性格悪いな!!」

「片っ端から開けていたら時間がかかる、この調子じゃ罠が仕掛けられている可能性が高い…」

「本人に止めさせる方が早いか」

 直接鼎に逢いに行こう、と非常階段を探す蒐と、立ち止まる意。

 無人のホテル内にエレベーターが最上階から降りて来るのを見ながら蒐に先を促す。

「…来る」

 エレベータ―が開くも、中には誰も乗っていなかった。
 身構えていた意が一瞬戸惑っていると後ろから蒐に背中を押される。


「意、上っ!!」

 廊下を滑り、振り返ると天井の通気口、意の頭上から銃弾。大型ナイフを垂直に構えた円が下りて来る。

 蒐と意の間に立つ円の姿にそのまま立っていれば即死だったと思う。
 けれど自分では無く、銃口が蒐に向くのを見て、飛び掛かる意。
 銃を構えた腕に足技が入って、弾は蒐の肩を霞める。
「蒐は早く鼎を捕まえて…!」
「…。」

 銃を突きつけるが意の方が早い。
「…!?」

 驚く円の目の前で意が掌から弾丸をばらまく。
銃を持つ反対側の手で太腿を斬り裂き、再びピンク頭に銃爪を向けるも弾は出ない。
交戦した一瞬で装填された弾倉を抜き取っていたのだ。

 脚の血を拭い、身を低く構え戦闘体勢を取る。
「蒐を追わせはしない。お前を殺し蒐に恨まれる事になっても、止める」

「…っ…!」


 円と意、最終決戦。
銃とナイフVS体術の戦闘シーン。
  
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ