BLUE in the nest
□BLUE in the nest -03
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「それでっ…、いつなんだ?」
「坊ちゃんがお決めになった日を、誕生日に致しますよ。嗚呼、可愛い坊ちゃん…」
もがくシエルの額や頬に、柔らかい唇が触れた。
「んっ…もっ…お前の…こんなに…」
すらりと伸びた脚に固いものがあたり、シエルは恥ずかしそうに身をよじる。
「ご命令通りに…んっ」
キスをしたままもどかしそうに手が動き、ズボンを押し下げようとする。
シエルはそれを、長い睫毛の奥から制して言った。
「じゃあっ…僕が脱ぐなと言ったら?」
「…意地悪なことを、おっしゃいますね」
苦笑するセバスチャンを、細い指が撫でる。ズボンの上からきゅっと摘む。
「…!」
「こうされると、イイのか?」
眉根を寄せたが、微かな痛みに潜む悦びが頬を染める。
「…横になれ。今日は誕生日だから…いつも違うことを、してやる」
セバスチャンは大人しく従う。シエルにとっては大きすぎるベッドも、執事の長い脚には窮屈そうに見える。
黒い服を脱がせてゆくと、セバスチャンは期待に満ちた顔でシエルを見つめた。
「…変態」
シエルの顔の前に、セバスチャンのそれが勃っている。
「僕に口で…して欲しいんだろ」
「…っ、そのような…」
「一人でするとき、想像してるんだろう…」
セバスチャンは、思わず口に手をやった。
† † †