BLUE in the nest

□BLUE in the nest -03
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† † †

 歯を立てないように注意しながら、口をすぼめる。自分の舌とセバスチャン自身で塞がれ、うまく呼吸ができない。

「んっ…ぶっ…」

 恥ずかしい…が、これはそういう…行為なのだ。

 青みがかった黒髪が揺れる。セバスチャンは、目の前の光景が信じられなかった。

(あんなに、唾液が…)

 誇り高い主人が、まだ幼い彼が、小さな赤い唇で自分の乱暴に穢れた場所に奉仕している。

 シエルは一生懸命頭を上下させた。ちろちろと舌が動いては止まり、止まってはまた動く。

「くっ…坊ちゃん…」
「気持ち…いいか…」
「ええ…いいで…す」

 セバスチャンは我慢できずに、シエルの頭を右手で支え、左手をついて身体を起こした。

「…っ…!?」
「すみません、もう…坊ちゃん…シエル…!」
「や…んんっ」

 セバスチャンはシエルの頭に右手を添えたまま、激しく腰を動かし始めた。

「ん…んっ…」
「すみません…シエル…好きです…好きですっ…!」

 セバスチャンはがくがくと腰を振って、シエルを求め続けた。
 シエルの喉の奥に、セバスチャン自身が押し当てられる。

「嗚呼…坊ちゃん、もう…っ」

 シエルの言う通りなのだ。一人で自分の熱を慰める夜に、何度想像したかわからない。



† † †
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