BLUE in the nest
□BLUE in the nest -03
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いけないと思いながら、汚した。壊した。手の中で、シエルはセバスチャンを飲み込み、淫らにねだり、果てしなく受け入れた。
その夢が今は現実となり、あたたかさと柔らかさをもって、セバスチャンの性を狂わせている。
「っはぁ…くっ…」
だが、シエルの口に撒き散らすようなことはしたくない。
居心地のよい場所から、いったん抜こうとする。が、シエルは首を振って、更に奥までくわえ込んだ。
「だめです、坊ちゃん…もう…出ますっ…」
セバスチャンは声を上ずらせ、身体を震わせた。
小さな口でたくさんの愛撫を受けたそこからは、濃く熱い液体が飛び散った。
やってしまったと思いながら、急いで自身からシエルを引き離す。
「ん…っ、申し訳ありません、さ、ここに吐き出して下さい」
「ううっ…」
シエルは首を振ると、ごく、とそれを嚥下した。差し出された手の上に少し零れている。それも、舌を出して舐めようとする。
「ぼ…坊ちゃん、そのような…私の、など」
「かっ…ケホッ…」
シエルは喉の違和感を咳ばらいで打ち消しながら、可愛らしい吐息とともに呟いた。
「はぁっ…良かった」
「よ、良かった、ですか?」
「…ちゃんとできて、良かった」
―HAPPY BIRTHDAY,Sebastian.
幼い輪郭に咲く、淫らに濡れる口と、あどけなく笑う瞳。
† † †