The Secret Garden

□The Secret Garden-06
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 特に、Eroticismを感じさせる描写があったわけではない。

 …ああ、もう…。

 太腿をぎゅうっと閉じる。固く張った自身に圧迫される。

 僕はどうして…、こんな。

 ページをめくったものの、新たな行を読み始める前にため息をついてしまった。

 続きが気になるので、手を止めたくない。

 目にはよくないのだが、片手でページをめくろうと上半身を横たえた。
 左手で、ズボンの上から脈打っているものを押さえる。指が自然と細かい動きを繰り返した。

 小説はまだ中盤である。

 …気持ち…いいっ…。

 触れれば触れるほど、自分が欲しがっているのを感じた。
 しばらくその体勢のまま続けたが、とうとう諦めてズボンに手をかけた。

 下着を下げると、桃色の尖頭アーチが現れる。

 そこは思ったより濡れ、粘り気のある染みを作っていた。

 (金の栞がきらりと光り、目を射る。林檎の葉陰からのぞく蛇の頭)
 シエルは本をそっと、象嵌細工の向こうへ押しやった。

 親指と人差し指、中指で輪をつくり、敏感な先端を避けて慰撫する。

 薬指と小指がやわやわとした二つに触れるたびに、小さく息を飲んだ。



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