The Secret Garden
□The Secret Garden-06
8ページ/9ページ
** **
一人で長い夜を慰める方法、それは確かに自分が手を取り教えたものである。が、ハンカチを噛み、時折それを離して声を絞るシエルの姿は、思いもよらぬものだった。
性器の根元、ふくらみが張り、白い果汁が降り注ぐ。
「ああ…はぁっ…セバスチャン…大好き…」
セバスチャンは簡単な調理のできるスティル=ルームに入り、音を立てて椅子に腰を下ろした。
坊ちゃんが、あんなに…。
せわしく組みかえられる脚、黒い服の中では既に雄の部分が暴れ出していた。
「いけま…せんね。はやくアフタヌーンティーの準備をしなければ」
真っ白な綿の前掛けを巻き、荒っぽく手に石鹸をつけて水で流す。
『大好き…』
サクサクしたお菓子が食べたい、上目遣いでそう注文する、朝の主人の表情を思い出した。
『セバスチャンッ…』
おいしいものをねだる幼い顔、自分を従える毅然とした姿、そして今しがたの―…。
差異を感じれば感じるほど、そこに楔を押し込み、こじ開けたい衝動に駆られる。
あの身体を構築するもの全てが、自分を引きずり込む。狂わせる。…
** **