The Secret Garden
□The Secret Garden-03
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<エスプレッソの豆を挽いて濃いめにいれ、冷ます。>
長い指がグラスをつまみ、豊かな香りを傾けた。
―セミ・セッコ?
―ドルチェです。坊ちゃんのスイーツをお作りした、残りのワインでして。
ベッドの中で小さな動きがあり、絹の擦れる音がした。
―僕にも飲み物をくれ。Raspberry Cordialがいいな…。
―お持ち致しましょう。
ライラック色のバスローブに袖を通し、胡桃のベッドを軽やかに降りる。
シエルは気持ち良さそうに背伸びをした。
絹の布団を足でどけると、形のよい臀部があらわになった。
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