Gift(ありがとうございます!)

□『Happy Winter』(小説・イラスト)
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外は雪。きっと昨晩からの雪で世界は白く染まっているだろう。
しかし冷えた空気などどこにも感じない。
あるのは自分を包み込む優しいシーツの感触。
暖炉の火も絶えず部屋を暖め、自分の身体を冷やすことなく働いている。
しかしきっと一番働いているのは。

「ん…」

寝返りを打ちながら息を吸えば、シーツと同様に暖かい紅茶の香り。
先ほどまでココアを飲んでいたような気がしたが、
それは夢だったのかと寝ぼけた頭で考えた。
自分が愛用している飲み物はココアではないのだから。

まるで現実のような。
しかし少し異なる世界のような、そんな夢。
だけど変わりないのは。

抱きしめた人形。
いや。
その温かさ。

そして。

繋がり。


「坊ちゃん」


何よりも温かい手が、シエルの頭をそっと撫でた。




『Happy Winter』

おはよう、セバスチャン。

(主催:月猫・ようとん)




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