BLUE in the nest

□BLUE in the nest -15
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† † †

「…っ」

 シエルはベッドに横たわると、そっと自分の中心に手を伸ばした。激しい羞恥を感じ、唇を噛む。

「…私のいけないご主人様」
「あっ…」
「私の手袋で、何をなさっているのです?」
「…んっ…ふっ…」
「昼間は、私が丹精込めて作ったチョコレートをつまみ食いなさいましたね」
「ひっ…う…ん…あ…あっ」

 服を脱いでシエルに跨がり、わざと冷たい瞳で主人を見下ろす。契約印のある左手でそっと、胸に飾られたピンク色の突起を撫でる。

「あぁっ…そん…な…!」
「今はこうして、使用人の部屋に入り込んで…私の手袋をいやらしく汚しておいでだ」
「ご…めんなさ…」
「答えなさい。本当に欲しかったのは、何ですか。貴方が本当に、欲しかったもの…」
「僕は…ひぁっ…セバ…」
「チョコレート?それとも…執事のおしおきが欲しい?」

 輝きを増す紅い瞳は、シエルの手の動きをじっと見つめていた。先程からずっと親指と人差し指で、柔らかいものに包まれた先端ばかり触っている。恐らく、それが一番気持ちよいのだろう。

「お言いなさい、私の可愛い坊ちゃん…ふふ、手と足の白い子猫の坊ちゃん。一体何が、欲しいのですか」
「お…おしおきっ……セバスチャンの…!僕は、悪い子だから…おしおき、して…」

 セバスチャンは満足そうに頷くと、シエルの手を取り、手袋をくわえてそっと外してやった。そのままシエルの先端を口に含み、透明な液を舐め取る。

「…っ…!」
「坊ちゃんの、香りが」

 そう言って妖しく微笑むと、自分の指をシエルに舐めさせた。四つん這いになるよう指示し、その指をシエルの入り口にあてがう。

「たっぷりと…ね」
「い…痛く、するなっ…」
「ええ、勿論」

 それでも奥深くまで貫かれると、シエルはシーツを掴んで絶叫した。セバスチャンの人ならざる大きなそれは、シエルの中で生き生きと動いた。

「ふ…もし貴方が女の子だったら、とっくに私の」
「やだっ…そ…んなっ…」
「お嫌ですか?クス…悪魔と子猫の合いの子なんて、なかなか可愛らしいと思うのですが」
「違っ…セバ…そこばっかり…だめ…!」
「…くっ、出しますよ」
「ああーっ!中で…そんな…もうっ…!!」

 セバスチャンに後ろから抱えこまれ、熱流が迫るのを感じながら、シエルはもう一度低い鼓動を聞いていた。自分の中のリズムと、重ねて奏でられているように思えた。

「可愛い可愛い、子猫のご主人様」
「セバス…チャン、も、もう…許すか…?」
「さぁ、どうでしょうね?」

 セバスチャンはシエルの身体を自分の方に向けさせると、一層強く抱きしめ、火照った肌に口付けを落とした。瞼が開かれ、深い碧が執事を捕える。



 欲しそうな顔をしていると、思った。

(まだ、おしおきが…足りないようですね)

 可愛らしさが罪なほど。

 罰でさえ、愛おしいほど。



†END†
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