迷探偵シンパチ

□第三話
1ページ/10ページ

朝、学校へ行くと、校門のところにバスが停まっていた。

「あ、新八君」

餡子さんが後ろから声をかけてきた。

「おはようございます」
「おはよー」
「今日、何か行事ありましたっけ?」
「もしかして、知らないの?」
「何をですか?」
「スキー・スノボー実習のこと。急に昨日メールで回ってきたんだけど、」

僕には連絡網で回ってこなかったのか…
姉さんも教えて下さいよ。

「まぁ、用具も授業料でレンタルできるから大丈夫じゃないかな?」
「そうなんですか…」

なかなか状況が読み込めないままバスの前に立ち止まっていると、バスの窓を開けて銀八先生が顔を覗かせた。

「乗ってないのはお前ら二人だけだぞ〜早くバスに乗れ」
「あ、すみません」

僕と餡子さんがバスに乗ると、席はもう埋まっていて、空席は二つだけだった。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ