迷探偵シンパチ

□第六話
1ページ/3ページ

昼休憩、僕たちは校庭の隅で、東城さんが持ってきたシャボン玉で遊ぶこととなった。
東城さんが言うには、カーテンのシャーがアレだったのでLOFTへ行くと、安売りしてたから買ったらしい。

「どうして小学生みたいな遊びを僕が…」
「いいじゃないの九ちゃん。童心に戻ることが若さの秘訣よ」
「お妙ちゃんがそう言うなら…」

姉上、九兵衛さん、餡子さん、神楽ちゃん、おりょうさん、花子さんでシャボン玉遊びをしている。
ストローが足りないということもあり、僕と東城さんはそれを眺めている。

「良いですなぁ、この眺め。若の吹いたシャボン玉が晴天の宙を舞う…
女性の心は永遠に、純白な少女のままです。
ついでに若のコスチュームチェンジの場があれば良かったのに」

東城さんは女子たちの風景をビデオで録画している。

僕は餡子さんをずっと見ていた。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ