螺旋の運命
□第一章
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「…授業…か…。
やる必要なんかあるのか?」
ポツリと呟くと、烈は授業開始のチャイムが鳴っているのにも関わらず、教室から出ていって、屋上に向かった。
ガチャガチャガチャ
屋上のドアを開けようとノブを回すが、いつもと違って開かない。
「なんだ?
人でもいんのか?」
烈は怪訝な顔をすると、すっと腕を引いた。
そして
「よっと」
掛け声と共に、拳をドアに叩きつけた。
バキッと音が鳴り、ノブが壊れて地面に落ちた。
後で小さい騒ぎになるだろうが、まあなんとかなるだろう。
そんなことを思いながら、烈は屋上に出た。