ドラゴンクエストV
□財宝探検(全11ページ)
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ロマリアはアリアハンよりも小さな国だったが、賑やかだった。
というのも、城下町の地下には闘技場があるんだって。
魔物同士を戦わせて、どの魔物が勝つのかお金を賭けて遊ぶんだって。
もちろん、モロゾフさん情報♪
国王と謁見したんだけど…。
「そなたらのことは聞き及んでいる。勇者オルテガの娘コーマよ」
私達…有名人だ。
「そなたに頼みがある!盗賊カンダタが、この国の宝である“金の冠”を奪い逃げおった!それを取り戻してくれ!」
「わ…分かりました」
いきなりのことなので、断れなかったけど…本当に困ってるみたい。
「金の冠を取り戻してくれたら、そなたを勇者と認めよう」
そっか。
王様は、私の実力も見たいのね。
盗賊カンダタが、どこにいるのか。
その情報を仕入れなければならない。
私達は、情報収集の為に、また分かれた。
私は、お店にいた戦士に話し掛けた。
「すみません。カンダタの根城はどこですか?」
「俺も探している所さ。北のカザーブまで行かないと情報がないのかも知れない」
「そうですか…。ありがとうございます」
やはり、エリシアとモロゾフさんもカンダタの情報は掴
めなかったみたい。
「あ!でも、別の情報があるんだ。北のカザーブの村から更に北に行くと、ノアニールの村があるんだってさ」
「それは私も聞きました。村人は、もう何十年も眠り続けているのだとか」
「エルフの呪いらしいけど…確認してみないことには…」
「そうですね…」
そこで、私が提案した。
「今日は宿屋で休んで、明日カザーブに行きましょう」
「そうだね」
「お二人、お金が余ってますので、少し装備を整えましょうか」
モロゾフさんの提案に賛成し、私は鱗の盾を購入。
エリシアは鎖鎌を、モロゾフさんは聖なるナイフを購入した。
宿屋で部屋を借りて、エリシアとお喋りして…。
夜が更けた。