貰い物!

□ぼくのたいちょう
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幾つもあるモニターの画面の前には小柄な男の子の姿があった
その子供はモニターの中の一つの画面をお菓子を食べながら見ていた

それは軍の戦場の映像だった
その中でも優れていて、強い軍の小隊の映像だ


「なかなかやるよね、ケロロ小隊」


ケロロ小隊、それは隊員ひとりひとりの能力が優れていて他の隊からも一目置かれている
その隊員の中でも指揮官であるケロロ軍曹は隊長の素質の持ち主で指揮力は普通の指揮官とは桁外れだ


「ケロロ」

少年は画面に映る小隊の隊長の名前を呼んだ
画面の中でケロロは隊員に的確な指示を出している
命令をされた隊員達は見事に指示通り動いていた


うらやましい、


少年はその思いに支配されていた

彼女が当たり前のように彼らの傍にいるのを
僕に向けてくれたらいいのに



いや、



「向けさせてやる」


少年はポケットから小さな携帯電話の様なものを取り出しスイッチを入れる
それは暫くしてからどこかに繋がる



「ねぇ、僕いいこと思いついたんだけど」


繋がった先の人物と何度か言葉を交わした後、少年は小さな機械のスイッチを切った



「待っててね、ケロロ」


男の子は映像を消し、キーボードを取り出して作業を始めた


それはケロロ小隊に戦いを仕掛けるためのものだった
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