貰い物!

□〜絆〜
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今から話す出来事の始まりは、ケロロ宛てに届いた一通の封筒だった。

「何でありましょう?」

ケロロは封を切り、手紙を取出してその内容を見始めたのだが、

「…………」

徐々にケロロの表情が堅くなっていた。
その様子を見ていた彼の部下達―ギロロ、クルル、ゼロロ、タママが不思議に思い、それぞれに呼び掛けたのだ。

「ケロロ、どうした?」
「隊長?」
「何が書かれていたでござるか?」
「大丈夫ですぅ?」

ケロロは堅くなっていた表情をすぐさま止め、パッといつものような明るい表情に戻り、手紙を封筒に戻した。

「あはは、スマンであります。ただの友人からの手紙でありました」

四人はケロロの反応に少し違和感を感じたが気のせいだと思い、追求はしなかった。

―…しかしこの後四人は酷く後悔をした。

「そうか」
「んじゃ、今日の会議はこれまでね〜」
「って、まだ始めたばかりだろう!!」

部屋から出ていこうとするケロロにギロロが怒る。だが、

「ちょっと、用事思い出したからまた今度ね」
「あ、おいっ、ケロ…」
「ごめんね、みんな…」
『!!?』

ギロロの言葉を遮り、ケロロは謝罪をすると、今度こそ部屋から出ていってしまった。

その日、ケロロは出ていったきり連絡がとれず、行方不明となってしまった。
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