貰い物!
□泣き心
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今日はいつもより気分が暗い
学校で無理に元気に振る舞っていた分気疲れもしてしまった
帰り道にすれ違う人の楽しそうな声も今日は少しだけうるさい
「ただいま」
「なっちーおかえりです!さっき軍曹さんがね、」
「タママ、言わなくていいであります」
いつもと変わらない賑やかな家の中、
「どうせ夏美殿には分かんないでありますよ」
いつもならそんな賑やかをうるさいなんて
思わなかった
玄関に入ったとたんに聞こえてきた声に驚いた
「どうしたんだろう、」
聞こえてくるのは何か言い争っている2つの声だ
「ふっきー、おかえりです」
「どうしたのタママ、」
彼の顔には元気がない
言い争っている声に関係があるのだろう
「軍曹さんとなっちーが喧嘩してるんです」
「いつもの喧嘩じゃないの?」
「いつもより酷いです、僕じゃ止められなくて」
タママと一緒に2人が喧嘩をしている居間に向かった
ドアを開けたとたんに姉の怒鳴り声が聞こえた
「あんたはいつもいつも、」
「夏美殿の分からず屋!我が輩はそんなつもりで言ったんじゃないのに」
2人はいつも以上の声で怒鳴りあっていた
止めに入ろうとする前に喧嘩の終わりは来てしまった