第一駄文書物!

□本当の事
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「ひどい……」
「つまり捨て駒でありますよ。その代わり、いつまでたっても死ねない」
「ちょっと待ってよ、そんなの酷すぎるじゃない!」「夏美殿」
「だって……」
思わず立ち上がる夏美だが、ケロロは冷静である。
「だから、今いる我輩がオリジナルかどうかも分からないくらいであります。こんな重い役割、我輩だけで十分であります」
「だからって……」
「ゲロ?」
「だからって!あんたに代わりはいても、今ここに存在して話してるのはアンタだけなの!!いくら代わりが居てもそれはボケガエルじゃない!」
「夏美殿……」
涙を流す夏美を傍らに、ケロロはそっと目を閉じた。「この事は軍のトップシークレットでありますから他言無用でありますよ?」
「……うん」
「我輩、ガンプラ作ってくるであります!」
扉を閉めるケロロ。
「隊長の資質持ち……か」



「ごめんなさいであります夏美殿。今の我輩はオリジナルかどうかも分からないでありますが、我輩が隊長で本当によかったでありますよ」

ケロロはそっと呟いた。
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