第一駄文書物!
□10月10日の奇跡
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「別に誕生日とかってガキじゃあるまいし?だから俺はやっぱり何も期待なんかしない訳で……、まぁ、ガキの時はまだ良かったんだとは思うけどよぉ……」
「うざいアル、いい加減黙って言うヨロシ」
「でもなぁ……」
明日の俺の誕生日を考え、二人の子供はプレゼントを聞いてきた。
「あぁもう!銀さんは糖分以外でなにが欲しいんですか!」
「んじゃ、お前の髪の毛」
「……は?」
「髪の毛2・3本と藁の人形」
「……わら?」
「あと、出来れば釘も欲しいな、なんて……」
「ってそれ完璧に呪いですよね。遠回しに御命頂戴って言ってる様なもんでしょう」
「じゃ、御命頂戴♪」
「Σってオイィィ!?」
だってそうだろ?
誕生日をくれた人が居なくて、今更誕生日なんてホント……
笑えるよな……。