貰い物!

□君が好き
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「…はい?」
「どゆこと?」

クルルは、彼にしてはとても親切丁寧に、ケロロ達にも分かるように説明した。
説明によると、ケロロの心に何らかの異変が起きて、「あの頃」のケロロと今のケロロに分離してしまったらしい。

「何か心当たりあるか?」
「そうでありますなあ…」
「夢、じゃないの?」
「夢でありますか」
「まあ、可能性としてはあるんじゃねえの、隊長」

戻る方法は今のところ分からないらしく、二人のケロロは部屋に戻ることにした。

「さっきの人、あんたのこと隊長って言ってたけど」
「ああ、我輩小隊の隊長になったから」
「へえ…じゃあ、侵略するんだ」
「まあね」

今のケロロがあの頃のケロロに色々と説明をしていると、クルルから聞いたのか、小隊員と冬樹がぞろぞろと部屋に入ってきた。

「軍曹さんが二人いるですぅ」
「双子みたいだね、ケロロ君」
「ややこしいな…どうやって呼べばいいのか分からん」
「なんだか、西澤さんやタママみたいだね」

部屋の中が一気に騒がしくなる。
早速どうやって戻すかが話題に出たが、結局分からない。
ただ時間だけが過ぎていく中で、タママは西澤家へ、ドロロはパトロールへと戻っていく。

「俺も、戻らせてもらうぞ。…クルルに頼るしかあるまい」
「うん、後は我輩とあの頃の我輩とクルルでどうにかするであります。だから、冬樹殿も戻っていいでありますよ」
「でも…」
「いいからいいから!せっかくの休日だし」
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