貰い物!
□〜絆〜
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―…そして2日後
行方不明となっていた、ケロロが帰ってきた。
しかし…、
「……ぅ…あ……」
「ケロロ…!?」
傷だらけの姿で戻ってきたのだ。
その姿にギロロは息を呑んだが、今にも倒れてしまいそうなケロロにハッとなり、すぐさま駆け寄って身体を支えた。
「ケロロっ!!おい、しっかりしろっ!!」
「……っ…、…ぎ、…ろ、ろ……」
ケロロはギロロの存在に気付くと、ホッとしたのかそのまま気を失った。
「ケロロっ!」
「ケロロ……」
「軍曹さんっ!!」
「くそっ、誰だよ。オレ達の隊長を傷つけた奴等はっ…!」
「許せないっ!」
ギロロはあの後、急いでケロロを病院へと運び、三人に連絡をとったのだ。
ケロロは手当てはされたものの、未だに意識は戻らないまま。
ギロロはケロロの手をギュッと握りしめ懸命に祈る。
タママは泣きじゃくりながら、顔をベッドに埋めていた。
クルルとゼロロは怒りを露にしていた。
「……あれ…」
しばらくしてゼロロは側に置いてあった机に目が入った。
いや、机ではなく、その机に置いてあるモノだった。
ゼロロはその机に近づき、ソレを手にとった。
ソレは…、
「…封筒……」
だった。
これは確かケロロ宛てに届いたものだ。
そして、もらったその日にケロロは行方知らずになってしまった。