貰い物!
□〜絆〜
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「…どうした、ゼロロ」
「どうして、この封筒がここに…?」
「な…に?」
ギロロはケロロの手を静かに離すとゼロロに寄り、封筒を取り上げた。
中から手紙を出し、広げて内容に目を通す。
「―…くそっ!!」
「ギロロ君?」
中身を見た途端、ギロロは怒りが溢れ上がった。
手紙を強く握りしめ、今にも誰かを殺しそうな勢いだった。
そして、手紙をゼロロに押し付け、
「読んでみろ…」
言われてゼロロも見やる。横からいつの間にか、クルルとタママの顔があったが、それどころではなくなった。
何故なら、
「これはっ…!!」
「…許せねぇ、絶対!」
「軍曹さんの敵討ちしてやるです!」
三人もギロロ同様に再び怒りが溢れ上がった。その手紙の内容はとても残酷で、とても許せなかった。
それと同時に自分達も許せなかった。
―…何で、俺は、俺達はあの時ケロロをもっと追求しなかった?!そしたら…
―…隊長はここまで傷つかなかったはずだっ!
―…ごめんね、ケロロ君っ。一人で辛い思いをさせちゃって…。
―…だから、軍曹さん、今度はボク達が軍曹さんを守るです!
四人は視線を交わし、頷きあう。
そこには迷いなど存在しなかった。
やることはたった一つ。
「僕達のケロロ君を傷つける奴は許せない!」
「ぜってー、潰してやるぜぇー!」
「そうですぅっ!」
「さあ、行くぞ!」