街〜in wako〜

□長助 〜作:おいどんちゅ〜 〜

「そうだ部室に行こう!」

長助は次の授業までの時間を部室で潰すべく、部室のある格技場へダッシュで向かった。

急いだ甲斐もあり、誰にも見つからず格技場へ滑り込んだ。

「う!?」

格技場に入った瞬間、長助は凍り付いた。

「せ、先生…」

格技場の入り口で佇む巨大な男…彼は柔道部の顧問で柏村、部員達の間ではネプチューン略してネプと呼ばれている。

「長助…貴様、今授業中だろうが…なにしてんだ?」
ネプがゆっくりと口を開く。

「あ、あの、授業中に寝てたら追い出されちゃって…へへへ」

テンパり過ぎてありのままの事実を言ってしまう長助…
それを聞いてネプの顔は鬼神の如く怒りに満ち始めた。

「中島といい、貴様といいなめてんのか?俺を?」

どうやら、長助が来る前に嫌なことがあったらしく、それに加えバカ正直な言い訳で完全にネプを怒らせてしまったようだ。

「な、な、なめてる訳ないじゃないっすか〜!かかか、かんべんしてくださいよぉ」

「勘弁しねぇよ…着替えろ!授業終わるまで乱取りだ」

「あわわわ…」

「早く着替えろ!」

「は、はい〜!」

その後、長助が無事に2限目に出れなかったことは言うまでもない……



   バッドエンド02

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