街〜in wako〜

□万 引男 〜作:おいどんちゅ〜 〜

コンビニがあるな…弁当でもやっとくか…


サンクスか、ほんと“すぐっそこ!サンクス!”てな感じでどこにでもありやがるぜ。

ピーンポーン

『っさいませ〜』

入るなりやる気のないクソ店員の接客…頭に来るぜ。

目の前で盗ってやろうか?

まぁ、こうゆうやる気のない店員の方が安心してやれるんだがな…さてメシだメシ!

カルビ弁当に幕の内、スパゲッティにそば…

宝の山が目の前にあるが慌てちゃいけない。

欲張って全部盗るような三流以下の行動を取るほど、俺は落ちぶれちゃいない。

必要な時に必要な分だけ盗る…これが一流ってもんだ。

とりあえずカルビ弁当を素早く懐に忍ばせる。
隣の紙パック飲料の棚から、お茶を取りバックへぶちこんだ。


こんなとこでは対したテクなど必要ない、ハデにやらなければ捕まることはないんだ。

さぁ、さっさとトンズラして遅めの朝食と行こうか。

ピーンポーン

『あっしたぁ〜』

足早に店を出るオレに、クソ店員がまたまたやる気のねぇ挨拶かましやがる。

オレは何も買ってねぇよアホが!

さぁ、バカは気にせず、どっか飯の食えそうな場所でも探すか…

「おい!」

突然、後ろから肩を捕まれる…マズイ!バレたか!?

いやまて!この声には聞き覚えが…

恐る恐る振り向く。

ガッ!

振り向き様に顔面にもの凄い鈍い衝撃が!

な、殴られた!イ、イテェェ!

「コラおっさん、余裕こいてウロついてんじゃねーよ」

そこには先程、駅前で絡んでキタ金髪の腐れヤンキーがいた。

さ、最悪だ…後ろにも仲間が5人もニヤニヤしながら見てやがる。

「次、大声で叫んだらわかってんな?」

金髪は片目をつり上げながら、オレの腹に何かを突き付けている。

「えぐっちゃうよ?」

ナ、ナイフだ!こ、怖いぃぃ!

「わかってんな?テメェ…こっち来いおらぁ!」

奴等は手荒にオレを連れていく…

あぁ、様々な修羅場を抜けて来た俺だ…この後どうなるかは…わかっているさ…

 バットエンド03

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