街〜in wako〜
□長助 〜作:おいどんちゅ〜 〜
「ぐごぉぉぉ、ぐがぁぁぁ…」
「コラッ!山根!一時間目の初っぱなから居眠りとは何様だ貴様!」
ゴッ!
「いてっ…あっ、先生…すいませんっス。」
先生に頭をひっぱたかれ居眠り中のハゲが飛び起きた。
彼の名は長助、和光高校に通う高校生で、柔道部に所属している。
「すいませんス、朝練がキツくて…。」
「しるか!貴様っ、でていけっ!」
「か、かんべんしてくださいよ〜。」
長助は困るとすぐ“かんべんしてくださいよ〜”と言う癖がある。
柔道部でいじめられても、これを言えばたいてい勘弁してもらえる。
今日ばかりは、相手が悪かったようだが……
長助は先生に首根っこを掴まれ、外に放り出された。
「はぁ〜、どうしよう、こんな時間に放っぽられても、やることないよ〜。」
廊下をトボトボ歩いていると、前からとんでもない奴が歩いてきた。
金髪頭にツンツンヘアー、五味竹歩である。
彼は入学するなり、暴力事件を犯しいきなり停学をくらった、一年の中でも危険度No.3に入る大悪党で長助のクラスメートでもある。
(やばいよ、ゴミ人間だよ〜、目あわせたら殺されちゃうよぉ)
五味はオタク関係、一般ピーポーに忌み嫌われており、文句を言ってもバレないようにゴミ人間とゆう秘密のあだ名で呼ばれていた。
そうこう考えてるうちに、ゴミ人間はもう目の前だ。
「あわわわわ・・・」
長助はテンパってきょどってしまった。
「おいハゲ!朝っぱらから廊下できょどってんじゃねーよ!殺すぞ!」
ゴミ人間は長助の行動にイラつき、軽くキレてきた。
「す、すいませんっ、五味君、今日はお早目の出勤ですね!」
なおもきょどきょどしながら、長助は鬼の様にゴマをすりはじめた。
「あ?テメー嫌味かそれ?」
逆に逆撫でしてしまった様だ。ゴミ人間はもうキレる寸前である。
「い、嫌味なんかじゃないっすよぉ・・・」
「あぁウザってーな、きえろっ!」
「は、はいぃぃぃ!」
ブチ切れる寸前でゴミ人間はこらえ、長助を突き飛ばし教室へ向かった。
今、問題を起こしたら、間違いなく退学になるとゆうことに気づいたのである。
(助かったー。)
かろうじで助かった長助は、安堵の表情を浮かべ、その場を後にした。
「さてどうしよう、こんなとこウロついてても、さっきみたいにからまれたらたまんないもんなぁ・・・どこ行こう?」
- そうだっ、トイレに隠れよう
- 部室に行こう
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