文2
□出逢い編
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『銀さん、今日の予約何名ですか?』
『ああ?知らねーな。10人ぐらいじゃねーか?…多分』
『ちょっ、何いい加減なこと言ってんですかぁあ!仮にもアンタ店長だろうがぁあ!』
『んだようるせーな。今どき短気な男はモテねーぞ、ダメガネ君?』
『黙れ天パ!てめーこそモテないだろうがっ!』
ここは、大江戸歌舞伎町。
そして町のちょうど端にあるのが僕のバイト先、『焼鳥魂』。
焼鳥屋を兼ねた居酒屋である。
ココの食事は安くて美味いと評判で、なかなかの人気店だ。
僕はココでバイトを始めて約半年になる。
接客は楽しいし、忙しくても逆にやりがいがあり、僕はこの仕事を気に入っていた。
ある1つ、いや、ある1人の厄介者を除いては……
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