□勇気を出して・最終章
1ページ/4ページ



ーザッザッザッザッ


『…オ〜ィ、土方く〜ん。まさかこの道……』



ーぴた。



『ーなんだ万事屋。知ってんのか?この先にある泉のほとり。』


『知ってるも何も!まさに俺が行こうとしてた落ち着いた場所だよっっ!』



『……マジでか。』


『ははっ!俺ら同じとこ考えてたんだなぁ〜。なんか…運命感じちゃうって感じ〜?』


『ばっ…ば〜か。』


ーザッザッザッザッ


『あ!ヒドっ!土方くんヒドっ!しかも土方くん顔赤っ!』







『………お、着いたぞ。』


『なんだよ無視かコノヤロー!……てか………いつ来てもキレイだなぁここ。』



『ーは?……プッ!クククッ!』


『ぁあ?何だよ!何で笑うんだよコラァ!』


『いや…クク…おめぇみたいなもんでも風情感じる時あんだな、と思ってよ。クスクスッ…』


『ちょ!それヒドくね!?そんなん感じるに決まってんだろ!むしろ情感豊かなほうだから!てか俺自身が風情みたいなもんだから!ほら、このフワッフワな髪とかいかにも、って…………』





『………ん?どうした、俺の顔になんか付いてっか?』



『……土方の笑顔、やっぱ可愛い…すげぇ、クる…』


『ーっな!何言ってやがる!ふざけたことぬかすなてめぇ!』


『なんで?全然ふざけてねぇよ俺。本気だぜ。』


『〜っ!!』


『だって今までおめぇの笑った顔とかそんな見たことねぇし。すげぇ嬉しいんだけど、おかしいか?』



『………い、いや、別におかしくは…』


『てかさぁ、まだ土方くんから気持ちはっきり聞かせてもらってないんだけど!』



『…あ、あぁ…そ、そうだな…』


『改めて言うけど、俺は土方が好きだ。随分、前から…な。…で、土方は?』



『え?…う…ぁ…』


『銀さんのこと、どう思ってんの?』


ーじり。


『それ、は…え…と…』


『土方も…俺のこと……好きか?』


ーーにじり。



『…あ……えと……』


『なぁ…好き?』



ーーにじりにじり。


『っ!…おめぇ顔ちかっ…』


ーーちゅっ!


『〜っ???』


『なぁ、聞かせてよ土方…』


『おっ、おまっ…なに…して…』





『……ごめん、キスしちった…だって……土方マジ可愛すぎんだもん…』








次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ