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□呪われた王女
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何もかもを覆いつくすような闇の中で、少女の白い肌だけが異様に光って見えた。


これからこの少女に酷な話しをしなければならない。

それがこの少女にとってどのような意味を成すのかもわかっている。


どんなに助けてやりたいと思っても自分には、どうすることもできないことも。

ただ少女にとっては、死刑勧告とも言えるようなこの事実を少女が不安にならないように如何に告げるかということだけに神経を使う。



まるで自分の心を表したような闇の中で、少女のかがり火に染まった赤い肌が、この無垢な微笑みを浮かべている彼女の未来の姿のようで恐ろしかった。
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