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□フィラデルフィア編
B【オーブの一族】
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スティルマンは、じっとヴァレンズを見つめ尋ねた。「…本気なのか?」

しっかりと頷くヴァレンズ

スティルマン「…ああ、…そうだとも。お前の言う通りだな(笑)…【オーブの一族】の役目はまだ終わってはいない。オーブを全て【勇者】に渡す時まで。…行きなさい。勤めを果たしに…。」

ギル「しかし…。」

スティルマン「…どうかお連れ下さい。あまりお役には、立ちますまいが…私はその僧侶さんのおかげでもう、大丈夫です。」

リリー「ええ。父さんの事は心配いらないから。だからシッカリしないと承知しないよ!」


ヴァレンズはスティルマンと抱きあった。

スティルマン「しっかりな…。」とポンと肩を叩いた。

ヴァレンズ「…元気で。」

ヴェラ「必ず戻れ。」と手を握った。

リリーがその背中をどやしつけ、「ヴァレンズ、頑張れ!」と笑う…目に涙を浮かべながら…。

ギル「…では行こうか…。」

ギル達はスティルマンに頭を深く下げ挨拶をすると、家を後にした。


キャサリン「あっという間の里帰りだったわね。いいの?本当に。オーブを取り戻す為の旅は、かなり危険よ。」

ヴァレンズ「ああ。でも『守らなければいけない事がある。涙を呑んでも…。』家の家訓だよ(笑)…【勇者】との約束…オーブを託された一族としてね。」

ウォリック「…家訓は守んねーとな(笑)」

ニック「ご先祖に恨まれるって事ね☆」


キャサリン「さぁ、顔に傷の男を捜すわよ!」

ギル「情報と言えば…?」

「酒場〜!」みんなの声が唱和する。

ニック「『ホッジスの酒場』かな〜☆」

ヴァレンズ「『ホッジスの酒場』かどうかは知らないけど、酒場はあっちだよ(笑)」

『顔に傷の男』を求め、酒場を目指す。
一体何者なのか…



フィラデルフィア編
B〈【オーブの一族】〉 完
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