CSI×ごちゃまぜ海外ドラマ×ドラクエ シーズンU

□山彦村編
A忙しない1日
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山彦村編
A忙しない1日


それから村人が、各家庭に置いてある筈の【山彦の笛】を確認したが、やはりどれも滅茶苦茶に破壊されていたとの事だった。

ギルはため息をつき「もう、他には残っては無いんでしょうね。」とコール村長に尋ねた。

コール「後は我々と行き来があるウィスカ村に1組だけですね…この笛は組でないと意味が無いんで…。」

ギル「片方の笛の音に片方が応える…。」

コール「そうです。…暫くはウィスカ村から【山彦の笛】を借りないと。笛が無ければ慣れていても時には迷い易い、この山の中は危なくて入れません。…笛無しでも無事に山奥深く入って戻れるのは、村でも限られてまして…。」


ギル「ロックウッド?」

コール「はい。彼は村の中でも山歩きの熟練者です。後は私…それに貴方につっかかったビルにタガー…他数人ですね。申し訳ありませんが、そういう訳で、ウィスカ村から【山彦の笛】を持って来て頂けますか?…あちらの方は道が寸断してる間は村までは来れませんし…麓近くは迷いませんから。」

今のところは使わないと言う事だ。

ギル「分かりました。移動呪文でウィスカ村に行った時に借りて来ましょう。私達も山の中を行き来する、あなた方から、大事な笛をお借りする訳には行きませんね。村が大変な時に心苦しいのですが、至急笛を作って頂けますか?」

コール「直ちに。」

実はタガーが笛を作る名人なのだそうだ。

彼女の作る笛は誰よりも1番遥か遠くまでその音が響くと言う。

タガー「山彦の笛本体は木なんですけど、吹き口はここから少し行った所にある山で木霊が1番響きあう場所にある石を削りだして、造るんです。」


ギル「石を?」

タガー「それだけでどうして、笛と笛が響きあうのかは分かりませんけど、そこにある石は長い時をかけて、木霊をその身に染み込ませているのかも知れませんね。明日、早速主人と一緒に材料を採って来て作製致します。」

ただ少し時間がかかると言う。

ギル「秘密の製法と言う訳だ(笑)」

タガー「はい(笑)」ロックウッドに「と言う訳で旦那様、明日ね。」

ロックウッド「ああ(笑)」


その時、リードが口を挟んだ「すみません…あの、僕達を追っていた者がまだこの辺をウロウロしてないですかね?」

ギル「ああ…確かにその可能性もあるな。2人だけでは危険かも知れない。誰か護衛を付けるか。」

モーガン「なら、俺とホッチで。リード伯良いですよね?…俺達、今回全然役立たずで何だか申し訳ないし…。」

ギル「リード伯、彼らに頼んでも?私はその間、パーマー国王に会って来ようと思っているんだが…。リード伯も、だろう?一緒じゃなくて構わないのか?」
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