遂にやっちまったなぁ…CSI合同捜査♪&よもやま話☆
□ベガス×NY合同捜査 修正済み
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「はじめまして。私はマック・テイラー。NY市警・CSIです。」そう笑顔で名乗り、手を差し伸べた。
笑顔は、堅苦しい印象の男を一変させる。
それまでにも、何人かのCSIに声をかけられていたグリッソムは笑顔で握手に応え「貴方もCSI?地元NYの方とは。今回は昆虫学は昆虫学でも、犯罪絡みなので、各地のCSIからも参加が多かったようですね。」
「ええ。先ほどの博士の講演、大変興味深く拝聴しました。」感服した面持ちで言った。
死体にたかる蛆が育つプロセスを記録し、回帰法によって死後何日かが分かる…など基本的な事はCSI捜査官なら、知っていて当たり前。
だが、それを悪用したり、各条件によって違いが出るなどの数々の実例をグリッソムは講演で発表したのである。
犯罪を追う者達にとって、犯人の狡猾な罠を出し抜く話は貴重だ。
折りよく地元で会議が開催されるとあって、マックは犯罪昆虫学…その第一人者のグリッソム博士の講演をぜひ直に聞きたかったのである。
忙しいスケジュールの合間を、縫って来た価値は十分にあったと思い、彼は非常に満足していた。
感想を述べようとするマック「博士の講演の中で…」
「私の事は、グリッソムで構わない。」
「どうも。貴方の講演の中で、蛆から、DNAや薬品を見事に取り出した話は、目からウロコで…そういった鑑定法に感銘しました。」
ヴヴヴヴ!
マナーモードにしていたマックの携帯が上着の胸ポケットの中で振動した。
「…失礼。」
見ると発信元は刑事のフラック。
…何かあったか?
「テイラー。…ああ。こっちは少し前に終わった所だ。…遺体が?場所は?…そうか。で、状況は?…分かった。…すぐ行く。」
眉をあげたグリッソム「…事件ですか?」
このような呼び出しは間違いない。
マックは名残惜しそうに「…ええ。射殺された遺体が見つかったようです。…もっとお話を伺いたかったのに…」
事件とあっては仕方ない。
マックは「…残念ですが…これで」と挨拶し、一旦立ち去りかけたが思いついたように振り返った。「そうだ…!グリッソム…さん、もし、貴方のご都合さえ良ければ、このまま私にお付き合い願えませんか?」
驚くグリッソム「私がNYの事件に?」良いのか?と言外に言う。
ベガス市警CSIのグリッソムは、勿論管轄外だ。
力強く頷くマック「責任は私がとります」
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